2月22日(ブルームバーグ):世界で最も好調なヘッジファンドが、エネルギーや鉱山、空運株を買っている。ルイス・ベーコン氏やデービッド・テッパー氏など著名ファンドマネジャーが、景気回復が加速するとの確信を強めている兆しとみられる。
ベーコン氏が率いるムーア・キャピタル・マネジメントはアナダーコ・ペトロリアム、ヘスの株式を取得した。ムーア・キャピタルの旗艦ファンドは1990年の創業以降、約21%の年間リターン(投資収益率)を挙げている。
スタンレー・ドラッケンミラー氏が率いるデュケイン・キャピタル・マネジメントは炭鉱会社マッセイ・エナジーの株式の6.2%を取得した。マッセイの利益は今年倍増することが予想されている。
テッパー氏のアパルーサ・マネジメントは総額1億3300万ドル(約122億円)の空運株を購入した。ブルームバーグが集計したデータによると、空運業界は今年、黒字に転換することが予想されている。アパルーサが運用するファンドは昨年、ファンド業界の運用成績上位に入った。
S&P500種株価指数は2009年に23%上昇した。ヘッジファンドは株価上昇が今年も続くとみて経済成長に関連性の深い銘柄の購入を増やしている。株式相場は1月に3.7%下落したが、商品供給やハイテク関連株が戻りを主導している。
4000億ドルの資産を運用するフェデレーテッド・インベスターズ(ニューヨーク)の株式市場チーフストラテジスト、フィリップ・オーランド氏は「リセッション(景気後退)が昨年半ばに終わり、米国内外の企業が成長し続けると信じるなら、経済成長から最も恩恵を受ける業種に投資したいと思うだろう。ディフェンシブ銘柄の投資判断はアンダーウエイトにしたいところだ」と述べた。
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