2月12日(ブルームバーグ):12日のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の債券に対する保証コストが上昇した。ドバイの国有投資会社ドバイ・ワールドが債務返済延期を要請した昨年11月以来の高水準となった。
CMAデータビジョンによると、ドバイ債のCDSスプレッドはロンドン時間午後2時14分現在は638ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、前日の585bpから大幅上昇し、昨年11月27日以来の高水準を付けた。
ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)のデータによると、ドバイのイスラム債(2014年償還)は額面1ドルに対し87.125セントと、前日の同89セントから下落。昨年10月に起債されて以来の最安値となった。
世界で最も高いビルを建設したドバイ・ワールドは昨年11月、債務220億ドル(約1兆9800億円)の再編に向け、債権者に対して「スタンドスティル(停止)」合意を求めた。ただ、ドバイ・ワールドはまだ債権者に債務凍結計画を示しておらず、合意予定時期も明らかにしていない。
CDSスプレッドはデフォルト(債務不履行)に対して債券を保証するコストの指標となっている。CDSスプレッド1bpは5年間の債務1000万ドルに対する年間保証料1000ドルを意味する。
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