【転載】
産金最大手バリック・ゴールドは、金のヘッジ売りポジションを全て解消したことを明らかにした。同社は今年9月に、今後1年間でヘッジ売りの残高をゼロにする方針を示していたが、予定を約9ヶ月前倒しして、ヘッジポジションの解消を実施した形になっている。同社のプレスリリースによると、
Our positive view on the gold price led us to accelerate the elimination of these contracts ahead of the schedule we had established. With their elimination we no longer have any gold price related mark-to-market exposure and will now fully benefit from increases in the gold price
(Barrick Goldのウェブサイトより引用)
とされている。つまり、金相場に強気見通しを有していることで、今後はヘッジのエクスポーシャーを持つ必要はなく、価格高騰の恩恵をフルに享受したいということである。
当然に予測されていた動きであるが、金需給構造の転換を象徴する動きと評価できる。既にヘッジ解消の動きは2007年にピークを迎えているが、供給項目の一つが消滅に向かっているインパクトは大きいだろう。公的部門もネットで売り手から買い手に変りつつあり、相場高騰の一方で需給環境も劇的な変化を迫られている。
【バサラ男の独り言】
バリック・ゴールドは金のヘッジ売りを開発した企業で、2002年2月にはヘッジ売りポジションの解消に転換、過去の金下落相場と昨今の上昇相場を(噂される米国政府の意向で?)演出してきました。
12月最高値を演出したのは、そのヘッジ売りポジション解消のクライマックスだったわけで、一時的な反落は止むを得ないようです。若林氏、杉田氏の予測通り金の大幅安が実現するのでしょうか。
ポールソンの金ファンド設立も、これから暴落があるとすれば落穂拾いできるわけでシナリオ通りなのでしょうか。
2009年には高橋靖夫氏、ピーター・バーンスタイン氏という金に関する著作を持つお二人が急死されました。F・リップスの売れていた著作もなぜか絶版(1000ドル達成したから?)となり非常にきな臭くなってきました。
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