[ムンバイ 29日 ロイター] インド準備銀行(中央銀行)は29日、現金準備率(CRR)を2段階に分けて75ベーシスポイント(bp)引き上げ、5.75%にすると発表した。引き上げ幅は予想を上回った。
CRR引き上げは第1段階として2月13日付で50bp、第2段階は2月27日付で25bp実施される。
政策金利のレポレートは4.75%、リバースレポレートは3.25%に据え置かれた。
インド準備銀行は「国内のインフレ圧力は圧倒的にサプライサイドから生じているが、全般的な景気回復は、インフレ圧力が幅広いプロセスに波及するリスクを高めている」と指摘した。
インドではインフレ圧力が高まっているにもかかわらず、政府高官からは、利上げは景気回復を損ないかねないとして、金利据え置きを求める圧力が高まっていた。
ロイターが先週25人のエコノミストに実施した調査では、24人が現金準備率の引き上げを予想していたが、引き上げ幅は最大でも50bpとみられていた。
インド準備銀行はまた、2010年の国内総生産(GDP)伸び率見通しを従来目標の6%から7.5%に引き上げた。その上で、来年度(2011年3月末終了)は現在の成長ペースを維持できそうだとの見方を示した。
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