8月12日20時15分配信 CNN.co.jp
バンコク(CNN) タイの犯罪裁判所は11日、世界各地で違法な武器取引に関与、米国などから国際手配されていた旧ソ連軍将校のビクトル・バウト容疑者(42)の米国への身柄送還を却下する判断を示した。
米政府が72時間内に控訴しない場合、容疑者は週末まで釈放される可能性がある。同容疑者は無罪を主張していた。判事は却下の理由について、今回の裁判に絡む南米コロンビアの極左ゲリラ組織、コロンビア革命軍(FARC)はテロ団体よりむしろ政治運動であるとして同容疑者が犯した容疑は政治的な犯罪であると位置付け、身柄送還は政治的な要素が絡んだ場合、認められないとの考えを示した。
また、米国と結ぶ犯罪人の引き渡し協定は、同容疑者が犯した犯罪にタイ国民やタイの利益が関与しておらず、適用されないとも判断した。
米司法省の報道官は却下について失望の念を表明。また、下院外交委のテロ問題に関する小委は声明を発表し、タイの司法制度は腐敗していると批判した。今回の裁判は開廷後から裁判官汚職や米国やロシアによる「圧力合戦」の憶測に包まれていた。
同省は昨年、FARCに地対空ミサイル、ロケット砲などの兵器を売却したとして同容疑者を訴追し、身柄送還を要請していた。また、米国民殺害を共謀したテロ容疑でも訴追していた。米政府はFARCをテロ組織と指定している。
同容疑者は昨年3月、バンコクで米麻薬取締局関係者がFARCへの武器の仲買人を装う作戦で逮捕されていた。同容疑者は世界各地の紛争地で活動、「史上最強の武器商人」との異名も持つ。
【バサラ男の独り言】
ニコラス・ケイジの映画『The Lord of War』のモデルです。
ソ連崩壊時にたまたま管理していた基地の倉庫にカラシニコフ!とヘリ?だかがあり、特にカラシニコフをアフリカに売却(無論勝手に)して巨万の富を築いた男です。カラシニコフは少年兵でも簡単にメンテナンス可能な旧ソ連最大のベストセラー商品です。 私も売りたい!
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