2009年8月13日木曜日

原油、10年以内に10ドル割れも-株価暴落予想のプレクター氏

8月13日(ブルームバーグ):エリオット・ウエーブ・インターナショナルの創業者、ロバート・プレクター氏は、原油相場が向こう10年以内に1バレル当たり10ドルを下回る水準まで下落する可能性があるとの見方を示した。原油相場は昨年、過去最高値の約147ドルに達した。同氏は1987年10月5日に株価暴落を予測したことで知られる。

プレクター氏は12日の電子メールで「今後10年のいずれかの時点で原油相場が1バレル当たり10ドルを下回る水準まで下落すると予想している。相場が147.50ドルに達するのに何年もかかったが、大幅な下げが完全に実現するのも長い時間を要するだろう」と語った。

プレクター氏は先月発表したリポートで、エリオット波動原理と呼ばれるテクニカル分析に基づけば、原油相場は4-10ドルの水準まで下げるはずだと指摘。この予想は、相場で20世紀から5つの波が起こっているとみる「スーパーサイクル」理論に基づいており、この理論は昨年のピークからの相場下落を示唆している。

プレクター氏はリポートで、「エリオット波動原理は『ピークオイル熱』がさらに高じるような上昇の波が今後到来しないことをわれわれに確信させる」と指摘。「それどころか、1990年代初め以降、5つの波が出そろっているとすれば、原油相場は4-10ドルの水準に下落するはずであり、そのことは言うまでもなくわれわれのデフレ見通しを裏付ける」としている。

0 件のコメント: