3月17日(ブルームバーグ):資産家ジョン・ポールソン氏率いるヘッジファンドのポールソンは、英アングロ・アメリカンから産金で南アフリカ共和国最大手、アングロゴールド・アシャンティ株12億 8000万ドル(約1260億円)相当を取得した。ポールソンは金資産への投資を拡大している。
アングロ・アメリカンの17日の発表文によると、アングロゴールド株1株につき、ポールソンは32ドルを支払い11.3%株式を取得した。ブルームバーグのデータによると、今回の出資でポールソンは、アングロゴールドにとって2番目の大口株主となった。
ポールソンは電子メールで、「アングロゴールド・アシャンティは、経営体制がしっかりしていながら過小評価されている世界の大手産金会社の1社だと考える」とし、「同社が世界での事業拡大戦略を実行することに期待している」と説明した。
各国政府が景気てこ入れに向けて大規模な財政出動を行うなか、ヘッジファンドは将来見込まれるインフレに備え、金資産に注目している。ポールソンは、カナダの産金会社キンロス・ゴールドにも4.1%出資し、同社にとって4番目の大口株主となっている。
金相場は今年これまでに3.7%上昇、一方米主要株価指数のS&P500種指数は15%下落している。この日、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場4月限は午後3時20分(日本時間18日午前4時20分)現在、前日比5.30ドル(0.6%)安の1オンス=916.70ドルで取り引きされている。
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