2009年2月15日日曜日

中川財務相、記者とのやりとりかみ合わず

日本テレビ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20090215/20090215-00000018-nnn-bus_all.html
フジテレビ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20090215/20090215-00000427-fnn-int.html

G7(先進7か国財務相・中央銀行総裁会議)終了後、中川財務・金融相は、日銀・白川総裁と共同記者会見を行ったが、記者とのやりとりがあまりかみ合わない状態だった。
AP通信は、白川総裁の横で目を閉じる中川財務・金融相にズームして世界中に配信するなど、波紋が広がっている。


【G7終了後の共同記者会見で、まるで「泥酔状態のような」受け答えをする財務大臣の姿がAP通信により世界に晒されました。日本テレビ画像では欠伸をしているようにも見えます。睡眠不足になるほど他国との対応に追われたというところでしょうが、下記の会見内容では日本には特別な注文はなかったが、来週の金融性決定会合で議論するので今後の金融政策については現時点ではいえない、というコメントでした。】


中川財務相と白川日銀総裁は14日午後(日本時間同日夜)、ローマで開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)終了後、共同記者会見を行った。その中で、中川財務相は、「日本としては実質的な経済対策をやるということだ」と述べ、G7では特段、日本に対し現在の12兆円の経済対策への上乗せ要請がなかったことを明らかにした。
 その上で、同財務相は、現在、野党の反対で審議が遅れている平成21年度予算と平成20年度第2次補正予算の早期成立が日本としての最優先課題だ、と述べた。
 また、白川日銀総裁は、「国際金融市場の強い緊張状態が続く中、新興国を含め世界経済は大幅に悪化しているという認識が共有された」とし、その上で、同総裁は「国際金融市場と金融システムの安定を確保し、世界経済の成長回復と雇用の確保のためにG7諸国が最大限の政策措置を取っていくと改めて確認したと述べた。
 G7会合では、白川総裁は、「日本経済の状況と金融政策について説明するとともに、これまで日銀が取ってきた金融政策について、企業金融の円滑化に向けた措置を中心に説明した」と述べるにとどめた。
 会見で、報道陣から、日本の金融政策に対する各国の反応について聞かれ、白川総裁は、「一つ一つの国への政策へのコメントはなかった」とした上で、「今回の声明では政策金利は非常に低い水準までに引き下げられているということ、また、必要に応じて非伝統的な金融政策が取られているということが書かれており、こういう措置は適切だったという評価だった」と述べ、日本には特別な注文はなかったことを明らかにした。
 中川財務相も、この点について、「各国から日銀の金利は低い状況になっているという判断された。コマーシャルペーパー(CP)や株式の買い取り、などいろんなことをやっているという評価を得た」としている。
 また、G7会合の最大の焦点だった保護主義への対応問題については、中川財務相は、「野党がつまらない抵抗をしているので一日でも早く21年度予算と20年度の予算の関連法案を上げることが最大の景気対策だ。日本は一生懸命打開することが必要だと改めて感じた」と述べただけで、直接の言及は避けた。
 日本に景気対策を求める発言があったどうかについては、中川財務相は「日本はオバマ政権に早く適切な財政支出をやってもらいたいと申し上げた。他方、アメリカから日本に12兆円の経済対策にプラスアルファをすれという要請はなかった」とし、現在以上の財政出動の要請がなかったことを明らかにした。
 為替について、日本が発言したかどうかについては、中川財務相は、「急激な為替変動に対しては、各国協調で対抗する」と昨年10月の前回のG7会合と同様な見解を示すのにとどまった。
 さらに、中国経済に世界のけん引役として期待するという内容の議論があったかどうかについて、中川財務相は、「特になかった」とした上で、「ロシアのアレクセイ・クドリン副首相兼財務相が中国はルール通りしっかりとしたデータを提出しているのだからそれを信頼しよう」と語った。白川総裁も「中国について特に言われたことではない」とした。
 声明にあらゆる政策手段を取るとしている点に関し、今後の金融政策の見通しについて、白川総裁は「来週の金融性決定会合で議論するので、現時点ではいえない」と述べるにとどめた。

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