2009年2月15日日曜日

米投資家:豪州でも金投資拡大-パース造幣局での金の保有量が急増

2月13日(ブルームバーグ):オーストラリアのウエスタンオーストラリア州にあるパース造幣局では、米国の投資家による金の保有量がこれまでにないペースで増えている。資産価値の保存手段を求めているためだ。
  造幣局の金庫の会計担当者兼マネジャーのナイジェル・モファット氏はパースでインタビューに応じ、過去3カ月間、「米国の投資家からの投資が続いており、かなり偏っている」と述べた。モファット氏によると、同造幣局で投資家が保有している金の価値の総額は過去1年間に倍増し、20億ドル(約1800億円)を「優に上回っている」。約8割が国外からの投資だという。
  金融資産に対する投資家の信頼感が低下し、金融システムのてこ入れに向けた中央銀行による数兆ドルに上る資金供給が進むなか、金需要は拡大している。金相場は12日、半年ぶりの高値に達した。
  モファット氏によると、造幣局の預金者数は過去1年間に50%急増し、顧客の在住国はモンゴルやキルギスタンなど84カ国に及ぶ。投資家は証書や預金のプログラムを通じて金を購入でき、金は造幣局に保管するか金貨として保有することができる。

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