2月13日(ブルームバーグ):米国債相場は下落。10年債と30 年債の利回りは過去2週間での最高に押し上げられた。財務省は今週に入り、過去最大規模の計670億ドルの中長期債入札を実施、国債ディーラーは買い手を探している。
過去最大規模の入札
財務省は3年債(320億ドル)、10年債(210億ドル)、30年債(140億ドル)の入札を実施した。前日の30年債入札の結果によると、最高落札利回りは3.54%と、入札直前の市場予想3.514%を上回った。
ブルームバーグのデータによると、3年債の入札でプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)が落札した割合は54.1%と過去3年間平均の81.6%を下回った。また30年債入札では同割合は 49.6%と、2006年2月時の68.2%から低下した。
10年債入札ではプライマリーディーラーによる落札が74.9%を占めた。これは過去3年間の平均値74.2%を若干上回る。
債券の保有拡大
米連邦準備制度理事会(FRB)のデータによると、2月4日までの1週間で、債券ディーラーの中長期国債持ち高は過去10年間で初めて売買差し引き後に買い越しとなった。ディーラーは、資産ポートフォリオからリスクの高い資産のポジションを縮小しており、その分、国債買いを増やしている。
ディーラーの社債保有額は1140億ドル、前年は2514億ドルだった。全米国債の保有額は293億ドルと、2001年以降での最大だった。
財務省は24日に2年債(410億ドル)、翌25日に5年債(310 億ドル)の入札を実施する。7年債(250億ドル)の入札は26日に再開する。
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