[ブリュッセル/マドリード 11日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)の政策当局者らは11日、ユーロ圏の深刻化するリセッション(景気後退)に対応するため、3月に利下げを実施する可能性が高いという明確なメッセージを打ち出した。
ECB理事会メンバーのオルドネス・スペイン中銀総裁は、記者団に対し「ECBが3月の理事会で利下げする公算は非常に大きい。市場は50ベーシスポイント(bp)を予想しているが、次回の理事会で協議する」と述べた。
また、同じくECB理事会のメンバーであるクアデン・ベルギー中銀総裁も、ECBが3月に追加利下げする用意があるとの見方を示した。
クアデン総裁は、記者会見で「われわれは、3月の理事会を待っているが、私は反対しない。正当化できれば利下げするというのが、理事会の大勢意見だと思う」と発言した。
ECBは昨年10月以降、一連の大幅利下げを実施してきた後、2月5日の理事会で政策金利を2.0%に据え置いた。ただ、トリシェ総裁は、3月5日の理事会での利下げを示唆しており、市場では50bpの利下げが行われるとの見方が高まっている。
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