(転載)
金の世界的なゴールドアナリスト。現、ゴールド・マネー(⇒参照)の創設者であり、チェースマンハッタン銀行、アブダビ投資庁の商品部責任者を経て現在に至る。古くから、NY連銀の金価格操作、膨張するドルを基軸とする国際通貨制度の問題について警告を発していた。
金価格は3月末までに1オンス=1000ドルを超え、年間最安値をつけるのは1月の初旬、下げても850ドル付近でしょう。4月以降は1000ドル以下になることは、もうない。2009年中に1800ドルを超えると思う。この10年間を通して金は注目に値するパフォーマンス(成績)を残したが、まだほとんどの人が現物の金を所有していない。しかし、米国の財政が急速に悪化し、米国で何が起きているか世界の人々は2009年中に気づくでしょう。そして、人々は資金の逃避先を求めて金を買うことになります。2009年は、まさに「金が本格的に上昇に入る年」になります。
私は、銀に対しても強気です。なぜなら、現在の価格はあまりにも安すぎるからです。現在、金と銀の比価であるGSR(ゴールド・シルバー・レシオ)は高い数値にありますが、私はこのレシオは今後下がると見ています。私が予測する下限のレシオ45(ここ数年の最低値)まで下げるなら、銀価格は1オンス=40ドル(現在11.5ドル)まで上がり、レシオが60まで下がるなら銀価格は30ドルまで上がるでしょう。金と銀の達成する価格に関係なく、私は2009年中に銀の上昇率は金を超えると見ています。
※一般的に銀行の破綻が始まると、初期段階としてGSRは100を目指して上昇する。ただ、GSRが下がったからと言って金融不安が改善されたわけではない。歴史的にGSRの急上昇が金融不安スタートのサインとなる。
金鉱株の投資指標となるXAU(金銀鉱山株価指数)は、2009年中に強く立ち直ります。(2008年10月に65で底打ちした) 強く立ち直るのは2009年の1~3月にかけてでしょう。また、2009年中にドルが信用を失うのなら(ドル崩壊?)、私の2009年の金価格目標値に上限はありません。
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