2012年3月11日日曜日

イランとイスラエルの戦争ほぼ不可避=著名投資家

[ドバイ 6日 ロイター] スイス出身の著名投資家マーク・ファーバー氏は、イランとイスラエルの戦争はほぼ不可避な情勢であり、中東の政治的リスクが大幅に高まっていると指摘。貴金属と株式への投資がいくぶん安全だとの見方を示した。

ファーバー氏は6日、ロイターの取材に対し「政治リスクは高まっている。遅かれ早かれ、米国もしくはイスラエルがイランを攻撃すると思う。それはほぼ不可避だ」と述べた。

北海ブレント原油先物は足元、イランからの供給懸念などを背景に1バレル=123ドル前後まで上昇。5日にオバマ米大統領と会談したイスラエルのネタニヤフ首相は、対イラン軍事行動も辞さない構えをあらためて強調した。

投資ニュースレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」の発行人でもあるファーバー氏は、「中東やどこかで戦争が勃発すれば、バーナンキ氏(FRB議長)はさらにお金を刷るだけだ。それしか選択肢はない」と指摘。「(投資家は)貴金属市場か株式市場にいなくてはならない。たいていの戦争や社会不安では、企業は破壊されたことはない」と述べた。

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