2月15日(ブルームバーグ):米ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏は、今年のS&P500種株価指数の予想を上方修正する必要があるかもしれないと述べた。同氏の昨年の米景気・株価予想は楽観的過ぎる結果となった。
ブラックストーンのアドバイザリー・サービス部門副会長を務めるウィーン氏は今年1月に毎年恒例の「びっくり10大予想」を発表。この中でS&P500種は1400を上回ると予想した。同氏は15日、ブルームバーグラジオのインタビューで予想を上方修正する可能性があると話した。
同氏は「S&P500種の1400という予想は、年初の水準が1250だったことを考えると合理的で控えめな目標値だ」と述べた。さらに「それを上回る可能性は十分にあると考える。S&P500種採用企業の営業利益は1株当たり100ドルを超えるだろう。そうなれば大抵、いやほぼ常にS&P500の株価収益率(PER)が15倍であることを考慮すると、1500を超えることになる」と説明した。
S&P500種株価指数は年初から前日までに7.4%上昇して1350.50。欧州債務危機が世界的なリセッション(景気後退)を引き起こさないとの信頼感が強まっており、米経済統計も景気改善を示唆する内容となっている。
ウィーン氏は2011年1月にS&P500種が同年末までに1500を目指して上昇すると予想したが、実際には前年比ほぼ変わらずの1257.60で終えた。
ブルームバーグのデータによると、S&P500種の昨年のPERは実績ベースで14倍、2012年の収益予想を基にした場合で13倍だった。
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