12月5日(ブルームバーグ):資産家ジョン・ポールソン氏が率いるヘッジファンド運営会社、ポールソンの主要ヘッジファンドのうち1本の運用成績が1-11月でマイナス46%だったことが、ブルームバーグ・ニュースが入手した投資家向け情報で明らかになった。
買収や経営破綻などの企業イベントから収益機会を狙い、リターン拡大にレバレッジを活用する「アドバンテージ・プラス・ファンド」の11月のリターンはマイナス3.6%。同ファンドの金建てのゴールド・シェア・クラスは、11月のリターンがマイナス2.7%、1-11月がマイナス29%だった。
運用資産280億ドル(約2兆1800億円)のポールソンは今年、米銀シティグループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)、造林会社サイノフォレストなどへの投資で損失を出している。
ポールソンは先月、強気の投資を全体的に減らし、主要ヘッジファンドのネットエクスポージャーを30%に引き下げた。ネットエクスポージャーは、ファンドの買い持ち(ロングポジション)から売り持ち(ショートポジション)を差し引いて算出する。
同社の広報担当者、アーメル・レスリー氏は、ファンドのリターンに関してコメントを控えた。
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