2011 年 9 月 29 日
統計局(DOS)が28日に発表した人口統計によると、2011年6月時点の永住権保持者(PR)は、前年同月から9,000人減り、532,000人となったことが明らかになった。国内の永住権保持者が減少に転じたのは、この20年で初めて。
永住権保持者人口の減少について、国家人口事務局(National Population Secretariat)では、外国人政策の見直しなどが要因の一つであると分析している。これまでは、国内経済を潤すため積極的に外国人を受け入れてきており、永住権保持者の人口は2009年に前年比で11.5%増加し、これまでで最も多い533,200人に達した。
その後、外国人政策が見直されるようになり、2010年3月に、当時のウォン・カンセン副首相が国会で、優秀な外国人を受け入れていくようにすると語った様に、外国人の受け入れを抑制する動きがみられるようになった。2010年の永住権保持者の人口は増加率が1.5%に鈍化した。
永住権取得者数も2009年の59,500人から2010年は29,265人と減少。市民権を取得する永住権者が増加しているのも永住権保持者人口の減少につながっていると指摘されている。2001~2005年の市民権取得者平均数は年あたり、8,300人だったのに対し、2006~2010年は17,950人と倍増した。
DOSの最新統計によると、総人口は2%増加し518万人。うちシンガポール人(シンガポール国籍)が323万人から326万人に微増。外国人駐在員、外国人労働者、留学生などを含めた非居住者は7%増加し139万人となった。
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