2011年9月20日火曜日

金相場:年内に2000ドル上回る見通し、「信頼の危機」で-BN調査

9月20日(ブルームバーグ):金相場が、投資需要の急増により年末までに1オンス当たり2000ドルを上回る可能性が高いとの見方がブルームバーグが実施した調査で示された。

  モントリオールで開かれたロンドン金市場協会の年次会議でブルームバーグが実施した調査によると、回答者16人の平均値で、金相場は年末までに最高で2038ドルに上昇するとの見通しが示された。来年の最高値は2268ドルと予想されている。

  ニューヨークの金先物相場は今年に入って25%高騰し、6日に過去最高値の1923.70ドルに達した。欧州の債務問題の悪化と米国の経済成長の低迷見通しを背景に需要が拡大し、金相場は上昇した。

  エーデルワイス・ファイナンシャル・サービシズのプジャン・パンジワニ社長は会議でのインタビューで「大きな要因は信頼の危機であり金は安全資産だ」と指摘。「金相場が下落する可能性はほとんどないと思う」と述べた。

  投資家が株式や一部通貨から分散投資を目指したため、金現物相場は年間ベースで11年続伸し、少なくとも1920年以降で最長の上昇相場となっている。金に裏付けされた上場投資信託(ETF)の金保有量は過去2年間で31%増加し、8月8日に過去最高の2260.5トンに達した。

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