英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は最近、アップルの生態系からタブレット端末「iPad(アイパッド)」版の読者を引き抜こうとしており、順調にいっているようだ。
同紙幹部は6月16日、アイパッドとスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」向けのウェブベースのアプリケーションについて、親会社の英出版大手ピアソンが1週間余り前に提供を開始して以来10万人以上がアクセスしたことを明らかにした。これはFT電子版有料購読者22万4000人(3月末時点)の約半分に当たる。
このアプリケーションは、アップルのオンライン音楽配信サービス「iTunes(アイチューンズ)」向けに設計されたアプリと同じように見える。違いは、読者がアイパッドかアイフォーン上のブラウザで入手できることだけだ。読者がアイチューンズの「App Store(アップストア)」に行く必要がないため、このオプションはFTその他出版社にとって大きな意味を持つ。
アップストアでは、アップルが売上高の30%を徴収し、顧客情報を管理している。FTのアイチューンズ向けアプリケーションと同様、ウェブ版では月間10本の記事が無料で読め、それを超えると有料。設計面では二つのアプリはほぼ同じ。ただ、ウェブ版は新たなコンテンツのダウンロードやアップグレードを自動で行う。
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