ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシーズ(GFMS)は7日、2011年の年次報告を発表。
金の現物相場は、投資家の旺盛な需要を背景に、下半期にも1600ドルを突破する可能性を指摘。
また、銀、白金、パラジウムも金価格の上昇による投資意欲の高まりを受け、堅調を持続すると分析している。
GFMS社のポール・ウォーカー最高責任者(CEO)は、米国、欧州、中国、インドといった金需要の高い国では実質金利(名目金利から物価変動率を差し引いた金利)がマイナスになっており、「これ(実質マイナス金利)こそが金価格の押し上げ要因」と指摘。
金融緩和による資金余剰で低金利の長期化が見込まれる上、米国経済の減速や欧州財政問題に対する不安も加わって、安全資産とされる金への投資意欲は衰えないとした。
ただし、投資目的の買いが中心となっているため、「必ず弱含む場面がある」(ウォーカーCEO)といい、今後3カ月間の下値は1300ドル台とした。
一方、銀については金ほど市場に厚みがないため、値動きが激しくなる可能性があるとしたが、産業用の実需が下値を支えるとみられ、金が1オンス=1600ドルを付ける場面では1オンス=50ドル台に上昇すると予想。
また、白金は1675~1925ドル、パラジウムは650~975ドルのレンジでの推移を予想。
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