2011年6月26日日曜日

イタリアの銀行株が急落、一時ストップ安-債務危機の拡大を警戒

6月24日(ブルームバーグ):24日のミラノ株式市場でイタリアの銀行株が急落した。銀行の資本水準が当局の審査対象となる中、欧州の債務危機が拡大するとの懸念から売りが優勢となった。

  銀行最大手のウニクレディトが一時8.9%安、同2位のインテーザ・サンパオロが7.2%下落した。両銘柄は値幅制限いっぱいまで下げ、一時売買が中断される場面もあった。

  ウニクレディトのストラテジスト、クリスチャン・ウェーバー氏(ミュンヘン在勤)は、「信頼できる持続的なギリシャ解決策がまとまらない限り、危機波及への懸念は後退と浮上を繰り返す」と語った。

  欧州連合(EU)首脳会議(サミット)は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)回避を目指し断固とした措置を講じることを表明した。

  ミラノ時間午後3時42分(日本時間同10時42分)現在、インテーザは2.3%下げ1742ユーロ、ウニクレディトは3.6%安の1391ユーロで取引されている。

  欧州の規制当局が7月に実施する銀行ストレステスト(健全性審査)では、インテーザとウニクレディトを含むイタリアの5行も対象となる。

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