6月10日(ブルームバーグ):ロジャーズ・ホールディングスのジム・ロジャーズ会長は、市場がドルに対してますます悲観的になっていることから、それを逆手に「ドルを買った」と話した。同氏は先月、ドルは長期的に見て「最悪の状況」だと述べていた。
ロジャーズ氏はブルームバーグのラジオインタビューで、「実は、私はドルを保持している」と述べ、「市場では95%か96%の人がドルに対して弱気な見方だ。そこで、私は踏み入って、ドルを買った」と説明した。
同氏は、海外投資家が国債への信頼感を失いかけている中で、米国政府は歳出を抑え、赤字を削減する必要があると訴えた。ロジャーズ氏は近く、米国債にショートを建て始めると話した。インフレが加速し、国債発行が増加しているのが背景だ。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ユーロ、円、英ポンド、豪ドル、カナダ・ドル、スイス・フランの6通貨に対するドルのネットショート(売り越し)は5月に10万1398枚と、今年1月以来の最低だった。主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は年初から約5.8%低下した。
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