[ワシントン 27日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が26─27日の連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した声明全文は次の通り。
3月のFOMC会合以降に入手した情報は、景気回復が緩やかなペースで継続し(proceeding at a moderate pace)、労働市場の全体状況は徐々に改善している(improving gradually)ことを示唆している。家計支出、企業の設備・ソフトウェアへの投資は引き続き拡大している(continue to expand)。ただ、非住宅用構造物への投資は依然として弱く、住宅セクターは引き続き低迷している。商品相場は昨年夏以降、大幅に上昇しており(risen significantly)、世界の原油供給をめぐる懸念は、3月の前回会合以降、原油価格のさらなる上昇の要因となった。インフレはここ数カ月加速した(picked up)ものの、長期的なインフレ期待は引き続き安定しており(remained stable)、基調インフレを示す指標は依然として抑制されている(still subdued)。
法令で定められた責務に即し、FOMCは雇用最大化と物価安定の促進を目指している。失業率は高止まりしており(remains elevated)、基調インフレを示す指標は、FOMCが長期にわたり2つの責務に整合的であるとみなす水準と比べて、引き続き幾分低い水準にある(continue to be somewhat low)。エネルギー、その他の商品価格の上昇は、ここ数カ月間インフレを押し上げた。FOMCはこういった影響は一時的なもの(transitory)と予想しているが、インフレおよびインフレ期待の動向を注視していく。FOMCは今後も引き続き、物価が安定した状況の下で、資源利用が段階的に一段と高い水準に戻ると予想している。
より強いペースでの景気回復を促進し、インフレが時間の経過と共にFOMCの責務と整合的な水準となることを確実にするために、11月に発表した通り、本日、証券保有の拡大を継続することを決定した。特に、FOMCは保有証券の元本償還資金を再投資する既存の政策を維持し、当四半期末までに期間が長めの国債の6000億ドルの買い入れを完了(complete)させる。FOMCは入手した情報に照らし合わせて保有証券の規模と構成を定期的に見直し、雇用最大化と物価安定に最善となるよう、これらの保有証券を必要に応じて調整する用意を整えている。
フェデラルファンド(FF)金利誘導目標水準をゼロ─0.25%に据え置き、低水準の資源利用、抑制されたインフレトレンド、安定的なインフレ期待といった経済状況により、FF金利を長期間(for an extended period)異例に低水準(exceptionally low levels)とすることが正当化される可能性が高いと引き続き予想する。
経済見通しと金融動向を引き続き注視し、景気回復を支援し、インフレが時間の経過と共にFOMCの責務に整合する水準(at levels consistent with its mandate)となることを確実にするために、必要に応じて政策手段を用いる。
今回の決定に賛成票を投じたのは、バーナンキ委員長、ダドリー副委員長、デューク、エバンズ、フィッシャー、コチャラコタ、プロッサー、ラスキン、タルーロ、イエレンの各委員。
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