5月11日(ブルームバーグ):新興市場に人材や資金を投入している米ゴールドマン・サックス・グループはセールスとトレーディング事業の重点をブラジルに置いているとの見方を、バークレイズ・キャピタルが示した。
ロジャー・フリーマン氏率いるバークレイズのアナリストらは11日、ゴールドマンのデービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)および証券部門の共同責任者4人のうちの2人であるデービッド・ヘラー、ハービー・シュワルツ両氏との会合後に執筆した調査文書で、ブラジルやロシア、インド、中国のBRICs諸国への資金配分がゴールドマンの証券部門にとって優先事項の1つであると報告した。
アナリストらは「資金配分に関して、経営部門はゴールドマンの全世界にわたる財務・人的資源を、BRICs諸国、特にブラジルを重要視して投入することに注力している」と指摘した。
ゴールドマンは先週、2007年4月以降ブラジル部門の社長を務めていたバレンティノ・カルロッティ氏の後任としてアレハンドロ・ボルブレクタウセン氏を指名した。ゴールドマンの広報担当者、マイケル・デュバリー氏が確認した社内文書によると、ボルブレクタウセン氏は以前、ニューヨークで新興市場セールス部門を統括していた。ゴールドマンは資産規模で米銀5位。
フリーマン氏のチームは、金融市場の過去5-6週間の「活動レベル」は「この時期にしては緩慢」で、ゴールドマンの顧客のヘッジファンドはリスクを回避するため「かなり防御姿勢を取っている」との見方を示した。
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