2011年2月12日土曜日

米高速鉄道市場は中国が獲得か=苦境に立たされた韓国KTX―韓国紙

2011年2月8日、韓国紙・朝鮮日報は記事「中国、米国に高速鉄道技術を提供=韓国企業は一歩後退」を掲載した。9日、環球網が伝えた。

中国鉄道車両製造大手・中国南車と米GE社は米国に合資企業を設立。中国の高速鉄道技術を米国に導入することとなった。合資企業のカバーする範囲は、単に電動高速列車にとどまらず、中速の列車、地下鉄、ライトレール、ディーゼル機関車など広範に及ぶ。中国南車とGEによる合資会社設立は、高速鉄道KTXの輸出を目指してきた現代ROTEM社に大きな衝撃を与えるものとなった。

今や中国の高速鉄道技術は世界的な注目を集めている。中国南車が製造するCRH380の最高時速は486km。運用速度も380kmに達している。KTXよりも30kmも速度が速い。さらに車内も広く、トンネル通過時の空気抵抗減少技術も取り入れるなどの優位点を持っている。




韓国KTXに問題多発、4カ月で7回…「輸出に赤信号」=韓国
サーチナ 2月12日(土)14時38分配信

 韓国の高速鉄道KTX山川が11日、京釜高速線光明駅の近くで脱線した事故で、線路転換器システムの誤作動が原因だった可能性が高いという。しかし、過去4カ月の間に7回の故障や事故があったことが明らかになり、メディアは「乗客が不安」、「輸出に赤信号」などと伝えた。

 韓国鉄道公社コレールは11日午後5時に会見を行い、「線路転換器システムの誤作動と推定される」と発表した。車両に欠陥(けっかん)があった可能性は低いとみているが、頻繁(ひんぱん)に発生する誤作動や故障を懸念する声が高まり始めた。

 11日の脱線事故を含め、2010年10月からモーター・ブロックの誤作動・客室の暖房機の故障・動力装置の故障・ブレーキシステムの不具合・バッテリーの故障などのトラブルが続き、安全性の問題に不安がつのる一方だ。2011年に入ってからすでに3例目となる。

 韓国メディアは「相次ぐ事故で乗客に不安を与えている」と指摘。「今回脱線したKTX山川は海外進出のために野心を持って開発された韓国型高速列車だが、国内でさえそっぽを向く状況に懸念が高まる」と述べ、「海外進出に赤信号」と厳しい見解を示した。

 このように、韓国国内でもKTXの安全性に懸念を示す声は多い。メディアは高速鉄道に関心を持つ米カリフォルニア州のシュワルツェネッガー知事(当時)がKTXを試乗したことに触れ、「アメリカやブラジルなどがKTXに関心を持っているため、今回の脱線事故の原因が車両の欠陥によるものとなれば輸出にも悪影響を与える」と懸念を示した。

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