2月15日(ブルームバーグ):資産家のジョージ・ソロス氏は金連動型ETF(上場投資信託)「SPDRゴールド・トラスト」の保有を2010年10-12月(第4四半期)に0.5%増やした。ヘッジファンド会社ポールソンを経営するジョン・ポールソン氏は保有を据え置いた。
米証券取引委員会(SEC)への届け出によると、ソロス氏率いるソロス・ファンド・マネジメントは昨年12月末時点でSPDRゴールド・トラストを472万1808口保有していた。7-9月(第3四半期)末時点は469万7008万口だった。9月末時点で保有していたSPDRゴールド・トラスト70万5000口のコール・オプション(買う権利)は最新の報告書類には掲載されていなかった。ポールソンのSPDRゴールド・トラストの保有は3150万口だった。
10年にわたる金価格の高騰を受け、株・債券よりも高いリターンを求める投資家が金市場に向かっており、金に連動するETFの保有は昨年末に過去最高に達した。金は昨年、史上最高値を更新し、昨年の上昇率は世界の株式相場の上昇率の3倍強だった。
ドイツ銀行のアナリスト、ダニエル・ブレブナー氏は「投資需要が依然として金市場で最も重要なけん引役だ」と述べ、「大口ファンドによるETFへの投資や資金引き揚げから、これらの投資家の金相場見通しに関する信念をうかがい知ることができる」と指摘した。
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