2月21日(ブルームバーグ):メキシコの2010年の国内総生産(GDP)は、伸び率が過去約10年間で最大となり、世界金融危機に端を発した09年のリセッション(景気後退)から回復したことを示した。
メキシコ政府統計局が21日にウェブサイトで発表した10年のGDPは5.5%増加し、2000年以来の高い伸びとなった。同年10-12月(第4四半期)は前年同期比4.6%増加した。ブルームバーグがアナリスト13人を対象に実施した調査の予想中央値では、10-12月期は4.4%増が見込まれていた。前期比(季節調整済)では1.3%増だった。
英銀HSBCホールディングスのメキシコ担当チーフエコノミスト、セルジオ・マーティン氏は、電話インタビューで10-12月の「間違いなく高い数字だ」とした上で、GDPの伸びが予想を上回ったのは、米国経済の伸びがアナリスト予想を上回ったためで、この傾向は今年も続き、メキシコの成長を後押しするだろうと指摘した。
ロドリゲス財務次官は18日のインタビューで、11年のメキシコの経済成長率は4.5%を上回るとの見通しを示した。コルデロ財務相は21日に記者団に対し、「国内部門が一段と活発になり、より均衡の取れた成長を遂げるだろう」と語り、昨年は輸出の伸びが景気の主なけん引役だったが、今年は内需も同程度の重要な役割を果たす見通しだと述べた。
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