2010年12月2日木曜日

ついに宇宙人発見か? NASAが「宇宙生物学的発見」の会見へ

CNN.co.jp 12月2日(木)13時33分配信

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は米国時間の2日に記者会見を開き、「地球外生命(ET)の兆候探索に影響を及ぼす宇宙生物学的発見」について発表する。

インターネットでは会見を前に、この謎めいた文言の解釈をめぐって憶測が飛び交っている。

技術情報サイトのPCワールドは「宇宙生物学的発見とは水、進化生物学、水生微生物に関係することだと推測する」と予想。ゲーム情報サイトのKOTAKUは、生命に適した環境、または生命体が土星の衛星レアから見つかったのかもしれないと予想する。

フェデラルタイムズ紙のオンライン版は「これが意味することは1つしかない。NASAが宇宙人を見つけたのだ。願わくば、映画のE.T.のように友好的で、スタートレックのクリンゴンのように好戦的でないことを祈る」と言い切った。

記者会見に出席予定の科学者の顔ぶれから、「土星の衛星タイタンでヒ素を発見し、それを使って光合成をしている微生物の科学的証拠をつかんだというようなことだろう」と推測したブログもある。

一方、科学情報サイトのディスカバーは「(地球外生命体の発見は)まずあり得ないだろう。それならこんな形で発表するはずがない」「それよりも、生命が生存できる新しい方法を発見し、地球外にそうした環境が存在する証拠を見つけたという可能性の方が大きい」とした。


NASA、地球外生命体探査に影響を及ぼす研究成果発表へ

【2010年12月1日 NASA】
NASAは、米国東部時間(以下同様)12月2日午後2時(日本時間3日午前4時)に宇宙生物学上の発見に関する記者発表を行う。なお、当日はNASA TVを通じたライブ中継も予定されている。
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NASAは、米・ワシントンD.C.にあるNASA本部において、米国東部時間(以下同様)の12月2日午後2時(日本時間3日午前4時)に宇宙生物学上の発見に関する記者会見を行うことを発表した。

その発見とは、地球外生命体の証拠探しに影響を及ぼすものということだ。宇宙生物学とは、宇宙における生物の起源や進化、将来などについて研究する分野である。

生命に関する論争を巻き起こした研究結果といえば、隕石「ALH84001」が有名だ。この隕石は1984年に南極で発見された火星起源のもので、その中に地球上のバクテリアがつくるような構造が見られた。

さらに2000年には、この隕石中に見られた磁鉄鉱の結晶が、地球に存在する「MV-1」と呼ばれる種のバクテリアが体内で生成するものと酷似していることが発見された。しかし、その後の実験で無生物的なプロセスによって磁鉄鉱結晶が生成されることが証明された。それでも、生物起源説を唱える研究者らは、その実験結果がALH84001のすべてを説明するものではないと主張しており、火星の生物の痕跡であるのかどうかの議論は続いている。

また、地球上の生命のもととなった有機物の起源の1つとして考えられているのは、彗星など地球外からやってきて地球に衝突した天体だ。探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルからも小惑星イトカワ由来の粒子が発見され、現在世界中の注目を浴びている。そのほか、生命誕生と聞くとまず水を連想をするが、近年では生命に欠かせない重要な物質である窒素こそが、生命の痕跡そのものであるとする研究成果も発表されており、窒素分子に着目した研究も行われている。

日本時間のあさって早朝に、一体どんな内容が発表されるのか、具体的な生命の痕跡の発見なのか、宇宙における生命誕生に欠かせない分子の生成プロセスなどに関するものなのか、興味と想像が尽きない。

<参照>
•NASA Features: NASA Sets News Conference on Astrobiology Discovery; Science Journal Has Embargoed Details Until 2 p.m. EST On Dec. 2
<関連リンク>
•NASA Astrobiology: http://astrobiology.nasa.gov/
•NASA TV: http://www.nasa.gov./multimedia/nasatv/index.html

http://www.nasa.gov/home/hqnews/2010/nov/HQ_M10-167_Astrobiology.html

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