時事通信 11月26日(金)21時0分配信
日銀が26日発表した2010年9月中間決算は、大幅な為替差損の発生や利息収入の減少により、経常損益が1588億円の赤字(前年同期は104億円の赤字)、純損益に当たる当期剰余金も1604億円の赤字(同121億円の赤字)となった。中間期としては2年連続の赤字で、当期剰余金の赤字額は過去最大。
急激な円高の進行により、保有外貨建て資産の外国為替関係損益の赤字幅が、前年同期の3038億円から5092億円に拡大したことが響いた。また、超低金利政策の長期化で貸出金や保有国債の利息収入が落ち込み、経常利益の柱である経常収入も前年同期比378億円減の3885億円にとどまった。
当期剰余金は過去最大赤字=10年度上半期日銀決算
ロイター 11月26日(金)18時32分配信
[東京 26日 ロイター] 日銀が26日発表した、中間決算に当たる「2010年度上半期財務諸表」によると、上半期末の総資産残高は前年同期比3.4%増の120兆3317億円となり、上半期として3年連続で増加した。最終利益に当たる当期剰余金(税引き後)は円高による外為損失計上で1604億円の損失となり半期ベースで過去最大の赤字となった。
内訳をみると、国債保有残高は前年同期比12.1%増の76兆6687億円だった。その内、長期国債は同20.1%増の55兆5315億円。貸出金は、固定金利オペによる資金供給増の影響もあり同19.7%増の36兆1284億円となった。
前年同期末に9兆8251億円あった買現先勘定は、国債買現先オペ及びコマーシャルペーパー(CP)等買現先オペによる資金供給の減少で、ゼロとなった。
当座預金は、積極的な金融緩和策の結果、前年比14.9%増の20兆1713億円に膨らんだ。
上半期の収益は、経常収益が1588億円の損失で、前年同期104億円の損失から赤字幅が拡大した。円高により、保有する外国債券などから生じる外為関係損失が、5092億円と前年同期3038億円の赤字から拡大したのが響いた。
この結果、剰余金は上半期として2年連続で赤字となり、前年同期121億円の赤字から損失幅が拡大した。
上半期末の自己資本は5兆7163億円と前期末と同水準だったが、銀行券平残が増加したため、自己資本比率は7.43%と前期末の7.47%から低下した。
0 件のコメント:
コメントを投稿