[北京 27日 ロイター] 中国商務省の機関紙「国際商報」によると、中国国際商会のMeng Qingfa研究員は、中国は金準備を大幅に拡大し、いずれ米国と同水準まで引き上げるべきとの見方を示した。
米国の金準備は6月末時点で8133トンと、中国の1054トンを大きく上回っている。
国際商報によれば、同研究員は「人民元がドルやユーロのような国際通貨になるならば、中国はその裏づけとして大規模な金準備が当然必要になる。1054トンは十分というには程遠い」と述べた。
また、1オンス約1300ドルで金を買い続けた場合、中国は2兆6500億ドルにのぼる外貨準備の10%程度を費やすだけで現在の米国と同水準の金準備を構築できると指摘した。
同研究員の発言は中国当局の公式見解を反映するものではないが、ドル安と金の値上がりが進む中、中国の外貨準備当局にとって金買いは近年、対内的に魅力を増している。
国家外為管理局の易綱局長は今年3月、金を買えば金相場の上昇を招くとの懸念から、金準備の拡大には慎重な姿勢を示した。
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