7月5日(ブルームバーグ):ドイツのビュルツブルクの州検察当局は、同国のヘッジファンド会社K1グループをめぐる捜査の対象となっていたディーター・フレリッチス氏が自殺したことを明らかにした。
検察当局が5日、電子メールで発表したところによると、K1傘下の英領ヴァージン諸島を拠点とする投資ファンド2本のマネジングディレクターだったフレリッチス氏は、スペインの警察が同氏の身柄を拘束しようとした際に拳銃で自殺した。独当局はスペイン警察当局の話として発表した。フレリッチス氏の死亡についてはスペイン通信(EFE)が3日、報じていた。
K1グループは、英バークレイズや米JPモルガン・チェース、仏BNPパリバなどの銀行に損失を負わせ、国際的な刑事捜査の対象となっていた。ビュルツブルクの州検察当局は、K1の詐欺的な投資スキームによる被害総額を3億ユーロ(約330億円)余りと見積もっている。
ドイツ当局による身柄引き渡し要請を受けて、マドリードの裁判所はフレリッチス氏の逮捕を命じた。同氏はこれを免れるために自らの命を絶ったという。
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