7月22日18時40分配信 ロイター
[パリ/ベルリン/ロンドン 22日 ロイター] マークイットがまとめた7月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は56.7と、6月の56.0からの低下予想に反して上昇し、二番底懸念を一段と和らげる結果となった。
7月のサービス部門PMI速報値は56.0と前月の55.5から上昇し、予想の55.0を上回った。製造業PMI速報値は56.5と、こちらも前月の55.6から上昇し、予想の55.2を上回った。
マークイットは電話会議で、7月の指数上昇について、サッカーのワールドカップ開催に伴う一時的な伸びの可能性があると指摘した。
7月の製造業PMIの新規受注指数は57.2と、6月の55.9から上昇した。市場環境が改善し、米国やアジア向けの売り上げが増えたことが背景。
また、サービス部門PMIの雇用指数は51.7と、6月の50.8から上昇し、2008年4月以来の高水準となった。
ユーロ圏最大の経済国であるドイツでは、サービス部門PMIが大幅上昇し、約3年ぶりの高水準を記録。製造業PMIも前月から大きく上昇し、4月に記録した過去最高水準をさほど下回らない水準となった。
フランスでは、サービス部門PMIは前月から若干上昇したが、製造業PMIは低下した。
PMIは50.0を上回ると景況の改善を、下回ると景況の悪化を示す。
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