6月9日(ブルームバーグ):著名投資家マーク・ファーバー氏は、各国政府が財政赤字を埋めるために通貨の供給を増やす中で、現金と債券は向こう10年間、「極めて危険」な資産になるとの見解を示した。
ニューズレター「グルーム・ブーム・アンド・ドゥーム」を発行するファーバー氏は9日、ソウルでのフォーラムで、当局は「紙幣を印刷する以外に方法がない」と指摘。「最終的には紙幣はその内在的な価値、つまり無価値な紙切れに戻るだろう」と語った。その上で、金や銀などの実物資産で自衛することを勧めた。
さらに、「金や銀でないならば、株式の方がましだろう」として、株式は「大きく上昇はしないかもしれないが、中央銀行の輪転機に合わせて適応はする」と指摘した。株式相場が2009年3月の安値に戻ることはないだろうとの見方も示した。
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