1日の大阪証券取引所で、過去最大規模の誤発注となる約10兆円の売り注文が発生した。ドイツ証券のシステム不具合が原因とみられ、同証券は数分後に注文を取り消したが、市場では約500億円分の売買が成立したとみられている。5月にニューヨーク市場で誤発注が原因とみられる株価急落が起こった直後で、市場に一時緊張が走った。
大証などによると、誤発注されたのは大証で売買されている「日経225先物」の6月物で、事前に売買時期と額を決めておく商品。午前9時の取引開始直後から1分間、前日の日経平均終値より70円前後安い9690~9700円での売り注文が約100万枚(1枚は取引金額の1千倍)出た。
この誤発注に伴う先物価格の下落をきっかけに、東京市場の日経平均株価は一時、前日比110円値下がりした。
ドイツ証券は同日午後、同社システムのプログラムの不具合で、必要な注文を上回る発注をしたと明らかにした。自己勘定で、顧客への影響はないという。詳しい原因や取引内容は公表していない。
市場関係者は、誤りをすぐ取り消しても市場が大きく動く原因としてコンピューターでの自動売買の普及をあげる。5月6日の米国市場では、誤発注がきっかけとみられる高速自動売買で、ダウ工業株平均が大きく下げた。
【東京バサラ】
実験は成功?
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