6月10日(ブルームバーグ):資産家のジョージ・ソロス氏は、欧州の財政問題の深刻化で各国政府が赤字抑制を強いられることから、世界経済は再びリセッション(景気後退)に陥る恐れがあると指摘、「危機の第2幕が始まったところだ」との認識を示した。
ソロス氏は10日、ウィーンでの会合で「われわれの知る金融システムの崩壊は現実だ。危機は終わりには程遠い」と語り、「実際、ドラマの第2幕に入ったところだ」とした。
ソロス氏(79)は現在の状況について、景気回復が弱い中で各国政府が財政赤字の縮小を迫られた1930年代を「不気味なほど」思い起こさせると述べた。
欧州のソブリン債危機が拡大するとの懸念を受け、ユーロは7日に対ドルで4年ぶり安値を付けた。今年に入り、世界の株式時価総額は4兆ドル(約365兆円)余り失われている。バンク・オブ・アメリカ(BOA)によると、欧州の高債務国は向こう3年以内に借り換えで2兆ユーロ(約220兆円)近くを調達する必要がある。
ソロス氏は「金融市場でソブリン債に対する信頼が失われ始めた時は、ギリシャとユーロが注目を集めた。しかし、影響は世界中に及ぶ可能性がある」と語った。
ソロス氏はまた、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は危険であり、「殺しのライセンスだ」と述べ、デフォルト(債務不履行)リスクから債券保有者を守るのが本来のCDSは保険の対象となる利益が実際に存在している場合のみ認められるべきだとした。
【東京バサラ】
出た! ソロスのポジショントーク。 いよいよ来週からGOLD反落か。
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