6月14日7時30分配信 Record China
2010年6月10日、中国国家外貨管理局は09年度の外貨管理年報を発表した。金準備高は米国が8133.5トンでトップ、ドイツ、イタリア、フランスがこれに続いた。中国は1054トンで5位だった。11日付で財新網が伝えた。
金準備は国際収支バランス維持や為替バランス是正のために各国の中央銀行が一定額を保持しなければならない。昨年、国際通貨基金(IMF)が400トン余りを売り出し、外貨準備高2兆ドル(約183兆4200億円)を保有する中国が購入するとみられていたが、実際には中国は購入せず、インドが11月に200トンを購入してIMFが放出する金の最大購入国となり、以降金の価格が跳ね上がった。
中国人民銀行(中央銀行)副総裁で中国国家外貨管理局局長の易綱(イー・ガン)氏は、金は外貨準備の主要な手段にはならないと説明。金は市場容量が小さく流動性が低い、価格変動が大きく取引コストが高いなどの要因が上記年報でも指摘された。たとえ投資額を2倍にしても、金が外貨準備に占める割合はせいぜい1~2%。これに比べ、米国の金準備高は8000トン余りに及び、外貨準備高の76%を占めている。ヨーロッパ諸国も40%以上という国が多い。
中国黄金協会の張炳南(ジャン・ビンナン)副会長は9日に行われた業界会議で、2010年の中国における金の産出量は過去最多となった昨年の313.9トンをさらに上回るだろうと述べたが、具体的な増加幅については明言を避けた。中国は現在、金の産出量で世界1位、消費国としてもインドに次ぐ2位となっている。
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