2010年5月15日土曜日

商品価格は長期的に上昇、ユーロはいずれ消滅=ロジャーズ氏

2010年 05月 14日 15:41 JST
[ロンドン 13日 ロイター] 米著名投資家のジム・ロジャーズ氏は13日、ロイターとの電話インタビューに応じ、原油価格が長期にわたって上昇を続けるとの見方をあらためて示した。
 ユーロについては、欧州債務危機で、崩壊プロセスが始まったと指摘した。

 ロジャーズ氏は、商品市況の長期的な強気相場を予測する投資家として知られる。

 同氏は「原油は、需要を上回るペースで供給が縮小している。原油の既知量は減少が続いており、この傾向が続く限り、原油価格は非常に大きく上昇する」と述べた。

 ユーロについては、崩壊プロセスが始まったと指摘。

 欧州連合(EU)が総額1兆ドルのユーロ支援策を決めたことについて「ひどい措置だ。これでユーロがいずれ消滅することは確実になった。支援策の導入は、何をしても救済されることを意味する」と発言。

 「私もユーロを持っているが、今回の措置を受けて、真剣に考え直している。ユーロは内部からの腐食が続き、いずれ完全に消滅するだろう」と述べた。

 同氏は、供給に限りのある天然資源が投資先として有望だと主張。
 「金が今後2─3年で大幅に上昇することは間違いない。紙のお金は価値が下がり、実物資産の価値が上がるだろう」と述べた。

 原油供給の減少と各国政府の環境対策を背景に、代替エネルギーも成長が期待できると指摘。

 「今、(代替エネルギーは)良い投資先だ。非常に大きな未来がある。いつの日か、代替エネルギーが、エネルギー市場の強気相場を終わらせることになるかもしれない」と語った。

0 件のコメント: