4月16日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は2カ月ぶり大幅安。米証券取引委員会(SEC)が米投資銀行のゴールドマン・サックス・グループを詐欺の疑いで提訴したことで、安全な逃避先としてドルが買われ、代替投資としての金の魅力が薄れた。
主要6通貨のバスケットに対するドル指数は一時0.5%上昇。SECはゴールドマンが米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンに関連した金融商品に関し、重要な事実について実際と異なる情報を伝えるか、またはその開示を怠り、投資家を欺いたと主張している。2009年には金は24%上昇した一方、ドルは4.2%下げていた。
インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドディーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は「ゴールドマンは金や銀だけでなく、商品すべての市場における主要プレーヤーだ」と指摘。「ゴールドマンの持ち高は巨額であり、今回の提訴で、商品すべての取引をめぐる不透明感が強まっている」と語った。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物相場6月限は前日比23.40ドル(2%)安の1オンス=1136.90ドルで取引を終了。2月4日以来の大幅安となった。週間ベースでは2.2%下落した。
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