2010年3月15日月曜日

金価格の上昇見通し、「ひそかに自信あり」-米ニューモント幹部

3月15日(ブルームバーグ):米最大の産金会社、ニューモント・マイニング幹部は、今年の金価格の上昇見通しについて、「ひそかに自信を持っている」と述べた。中央銀行による売却が少ないことや旺盛な投資需要を理由として挙げた。

  ニューモントのアジア太平洋地域事業担当の幹部、フィリップ・スティーブンソン氏は15日、パースで開かれた会議で「公共機関による売却が引き続き減少することが、明らかに金相場にとってプラス材料になるだろう」と予想。「ロシアや中国、インドは金の購入を続けており、2010年もその状況が変わるとは考えていない。ソブリン債から金への移行も続くとみている」と語った。

  ウエストパック銀行のエコノミスト、ヒュー・マッケイ氏は同会議で、現時点の金相場の「底値」は1オンス当たり1000ドルと指摘。「短期的には緩やかな下落リスクがあり、その後、極めてゆっくり徐々に上昇する。非鉄金属相場の上昇が予想されるため、金の底値は1000ドルを維持し、周期的にその水準から上昇するだろう」との見方を示した。

0 件のコメント: