3月4日(ブルームバーグ):フランスのサルコジ大統領は現在の人民元相場は同国に不当な競争力をもたらしていると批判し、中国に人民元の変動相場制への移行を求めた。
フランス大統領府が発表した演説テキストによると、サルコジ大統領は「世界全体の輸出の10%を占める国が自国通貨を操作し、それが世界経済に与える影響を無視するのは、もはや認められない」とし、「中国は世界経済における新たな地位に伴う責任を引き受けなくてはならない」と述べた。
サルコジ大統領はこのコメントで、同国が議長を務める2011年の20カ国・地域(G20)会合で取り上げる議題を強調した格好だ。マルセイユ近郊で産業政策について演説した同大統領は、過大評価されているユーロが製造や雇用をユーロ圏外に押しやっているとの懸念を示した。
ブルームバーグのデータによると、ユーロは年初から約5%下落しているが、購買力平価に基づくと依然として17%過大評価されている。
サルコジ大統領は、「G20会合では本件を最重要課題として取り上げる」と表明した。
0 件のコメント:
コメントを投稿