2010年3月14日日曜日

NY金(12日):7週間ぶり大幅安、中国の利上げ観測で需要後退

3月12日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は下落。週間ベースでは7週間ぶりの大幅安となった。中国政府がインフレ抑制策として利上げを実施するとの見方から、貴金属を含む資源への需要が後退した。

  11日に発表された2月の中国消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇と、上昇率は過去16カ月で最高となった。この日は、商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数が低迷。エネルギー先物を中心に下げた。同指数は今週、5営業日連続で下落した。昨年は、中国の経済成長加速と低金利が金相場上昇の一因となり、12月3日には過去最高の1オンス=1227.50ドルを付けた。

  インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドディーラー、フランク・マギー氏は「中国が利上げを実施するとの声が随分聞かれる。中国が利上げをすれば資源の需要を弱めることになる。金と原油は敏感に反応するだろう」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 4月限は前日比6.50ドル(0.6%)安の1オンス=1101.70ドルで取引を終了。週間ベースでは3%安と、1月22日以来の大幅安となった。

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