3月24日(ブルームバーグ):ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇を背景に代替投資先としての金の魅力が後退し、約5週間ぶり安値を付けた。
ドルの対ユーロ相場は10カ月ぶり高値まで上昇。ドイツ、フランス両国がギリシャ支援で国際通貨基金(IMF)が中心的役割を演じるべきだという立場で一致したほか、格付け会社フィッチ・レーティングスがポルトガルの信用格付けを引き下げたことが材料視された。2009年には、金は24%上昇した一方、ユーロの対ドル相場は2.4%の上げにとどまった。
インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズのヘッドディーラー、フランク・マギー氏(シカゴ在勤)は「ユーロが対ドルでパリティー(等価水準)に下げるとの観測が流れている。このような環境で金が値を維持するのは極めて難しい」と指摘した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は前日比14.90ドル(1.4%)安の1オンス=1088.80ドルで取引を終了。一時は1084.80ドルと、中心限月としては2月12日以来の安値を付けた。
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