2月27日(ブルームバーグ): 米著名投資家で資産家のウォーレン・バフェット氏率いる米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイの2009年10-12月(第4四半期)決算は、世界の株式市場に関連するデリバティブ(金融派生商品)投資が持ち直したことが奏功し、利益が急増した。
27日発表の年次報告書によると、純利益は30億6000万ドル(1株当たり1969ドル)と、前年同期の1億1700万ドル(同76ドル)から大きく伸びた。
3四半期連続となる今回の増益決算は、リセッション(景気後退)で痛手を受けた金融機関への投資を背景に、2007年以降減少していた手元資金を再び積み増すのに寄与した。ゴールドマン・サックス・グループなどバフェット氏に出資を求めた企業はバークシャーに10%以上の金利を支払っている。バークシャーの投資の動きは、昨年11月の米鉄道大手バーリントン・ノーザン・サンタフェ買収合意で最高潮に達した。
バフェット氏は27日付の株主あて書簡で、「過去2年間の混乱の時期に多くの資金を投じた」とした上で、「投資家にとっては理想的な期間となっている。つまり恐れの風潮は投資家にとって一番の味方だ」と指摘した。
09年通期の純利益は80億6000万ドルと、前年比61%増加。株価上昇などにより、純資産は1311億ドルと、9月末時点から4%増えた。08年末時点と比べると約20%膨らんでいる。
第4四半期はデリバティブの利益が10億5000万ドルだった。前年同期はリーマンショックを受け46億1000万ドルのデリバティブ損失を出していた。
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