2月12日(ブルームバーグ):南欧諸国は高過ぎる通貨の人質となり低競争力で窒息状態にある。このような状況が最終的にはユーロ圏を分裂させると、ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、アルバート・エドワーズ氏は予想した。
同氏は12日のリポートで、ポルトガルやスペイン、ギリシャなど各国が抱える問題は、「長年にわたる過度の低金利が過熱と急速なインフレをもたらしたことだ」と指摘。「仮に財政赤字を縮小できたとしても、ユーロ圏内での競争力の低さを打ち消すには、数年間に及ぶ相対的(あるいは絶対的な)デフレが必要になるだろう。ギリシャへの支援はユーロ圏の分裂という不可避な結末を遅らせるだけだ」と書いた。
ギリシャ政府の財政赤字削減計画は同国でのゼネストにつながった。エドワーズ氏は「日本や米国、英国と異なり、欧州は不運なことに、厳しい経済政策に対しては市民が抗議する傾向が強い」とし、財政難の南欧諸国は「長期にわたるデフレには耐えられないだろう」とも指摘した。
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