2月17日(ブルームバーグ):ノーベル経済学賞受賞者でユーロ誕生の理論上の「父」とされるロバート・マンデル・コロンビア大学教授は、欧州連合(EU)は強すぎるユーロを受け入れる余裕がなく、向こう10年間は対ドルで1ユーロ=1.40ドルを上回る上昇を容認すべきでないと述べた。
マンデル教授は17日に放映されたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、EUは「これまで過度のユーロ高への代償を支払ってきたが、もはやその余裕はない」と指摘。「ユーロ相場の上限を設定する必要がある」と語った。さらに、1ユーロ=1.25-1.30ドルへの下落が「欧州にとって望ましい」との見方を示した。
ユーロは昨年11月に付けた1年ぶり高値の1ユーロ=1.5144ドルから10%下落し、ユーロ圏からの輸出需要を後押ししている。EU統計局(ユーロスタット)が17日発表した同地域の昨年12月の輸出は季節調整済み前月比で3.1%増加した。
マンデル教授は一方、ドルの対ユーロ相場が上昇した場合、米連邦準備制度理事会(FRB)が米国債の買い入れを再開して景気回復を下支えすべきだと述べた。「ユーロが一段と下落すれば米政府は国債購入を増やすべきだ」とし、「ドル高はすでに米企業への痛手となっており、 景気回復を圧迫するだろう」と指摘した。
マンデル教授は、ユーロが再びドルとパリティー(等価)になるとは見ていないが、2008年にドルが30%急騰したことが重大な金融危機を引き起こしたとして、米政府は為替相場を「注視する」必要があると語った。
【バサラ男の独り言】
中共政府の軍師ロバート・マンデル・コロンビア大学教授の意図するところは?
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