2010年1月9日土曜日

ウィーン氏恒例の予測:米成長率は予想の倍、日経平均は13%上昇へ

1月4日(ブルームバーグ):米投資会社ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン副会長は、今年の米国内総生産(GDP)の伸びがエコノミスト予想の約2倍になると予想する一方、米株式相場の指標、S&P500種株価指数については、年初の水準にとどまるとの見通しを示した。同氏は昨年の株と金、原油の相場上昇を正確に予測した。

  ウィーン氏は1986年以来毎年発表している「今年の10の意外な出来事」の中で、米株は今年1-6月(上期)に上昇した後に下落に転じ、S&P500は一時1000まで下げた後、年末には年初の水準に戻ると予測。また、実質成長率が5%近くに向かう中、米連邦準備制度理事会(FRB)は4-6月(第2四半期)に利上げに着手し、FF(フェデラルファンド)金利の誘導目標を2%まで引き上げると予想した。

  10年物米国債の利回りについては、政府の「多額の借り入れ」が要因となり、5.5%を上回るとしている。

  同氏は、「景気は力強く、業績が予想を上回るとしても、利上げと株価収益率の上昇が」株にとって「問題となるだろう」とした上で、「長期的な成長への懸念と、政府と民間の双方で負債を減らす必要性が投資家を不安にしている」と説明した。

  かつてモルガン・スタンレーで米国担当チーフストラテジストを務めたウィーン氏はドル相場について、対円で1ドル=100円、対ユーロでは1ユーロ=1.30ドルまで上昇すると予測した。

  同氏はまた今年、「主要先進国」で最も株価上昇が見込まれる国は日本だと指摘。円安が輸出を促し、日経平均株価は昨年末の水準を13%上回る1万2000円を超えるとの見方を示した。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aGV.y4sBZo8E

2010年 10サプライズ
1.米国の実質成長率は大方の予想5%を超え、失業率は9%を下回る。
2.FRBはゼロ金利政策を解除し、FF金利は年末までに2%まで上昇。
3.米国債の発行過多と海外中央銀行による買い意欲後退により長期金利は5.5%を上回る。
4.S&P500は年前半に1,300まで上昇した後、1,000に下落し、09年末(1115)程度の水準で取引を終える。
5.ドルが対円で100円、対ユーロで1.30ドルに上昇。
6.円安を追い風に先進国で日本株が最も上昇し、日経平均は12,000円超える。
7.オバマ大統領が原子力開発促進の法案を承認する。
8.米国の景気回復を受けてオバマ人気が回復し、11月の議会選挙で民主党の議席減は予想より小さい20議席減にとどまる。
9.金融規制法案がより金融業よりに修正され、金融株が急騰。
10.イランの社会不安が深刻化、アハマディネジャド大統領が失脚。


2009年
1. S&P株価指数は1200ポイントまで上昇
2. 金は1200ドルに上昇
3. 原油はバレル80ドルまで上昇。一部商品は2008年度の安値の倍を付ける
4. ドル円は75円、ドルユーロは1.65ドル
5. 米10年債利回りは4%に上昇。市場の懸念はデフレからインフレに変化
6. 中国の成長率は7%超。株式相場は反騰。消費拡大へ
7. 金融業からの税収減でNY州が財政破綻の危機に
8. 米住宅着工は秋に底打ち。第3、第4Qの実質成長率はプラス
9. 米貯蓄率は3%を超えない。消費は戻り、クリスマスは過去最高の売上高に
10. オバマ大統領はイラク撤兵ペースを遅らせ、アフガン増派


2008年
1. 米国は2001年以来の景気後退(2四半期連続のマイナス成長)に陥る
2. FF金利は3%以下
3. 失業率は5%以上
4. 個人消費は精彩を欠く
5. 主要500社の年間ベースでの減益
6. 年後半にかけてのドル安
7. 原油価格の1バレル115ドル到達
8. インフレ圧力の高まり
9. 中国株式の急落
10. オバマ氏が第44代米大統領になる

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