[ソウル 30日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)の黒田東彦総裁は30日、世界的な金融危機の再発防止策の一環として、アジア単一通貨の創設を提案した。
黒田総裁はソウルで開かれた世界金融危機対策に関する国際セミナーに出席し「アジアは、第3の国際通貨ともなる単一通貨を近い将来に創設することが可能だ」と述べた。
同総裁は、世界的な経済危機により新興国は深刻なドル不足に見舞われ、その結果、多くの国がドル資金を獲得するにあたり困難に直面したと指摘。基軸通貨に付随するリスクを考えると、地域的なアプローチと世界的なアプローチの双方で流動性問題に対処することが、危機の再発防止に有効だと述べた。
その上で、国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)が実質的な国際通貨として利用されるようになるまでには何10年もかかると予測されるため、こうした国際的なアプローチより地域的なアプローチの方が現実的な対処法となるとの考えを示し、「複数の準備通貨システムを作ることが、より現実的なアプローチとなる」と述べた。
【バサラ男の独り言】
アジア単一通貨への道は着々と作られています。否応なしに。
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