2009年9月16日水曜日

藤井氏:為替介入を原則否定、自由経済壊す-円乱高下でない

9月16日(ブルームバーグ):鳩山内閣の財務相に内定している藤井裕久民主党最高顧問は16日午後、為替介入しないと同氏が述べたとの一部報道に関して「原則はそうだ。そういうことが自由経済を壊す」と語った。為替介入に対する直接的なコメントは異例。

  また、円相場について「乱高下していない。徐々に動いているだけだ」との認識を示した。衆院第1議員会館内で語った。

  藤井氏はさらに、外貨準備の構成を変えるつもりはあるかとの質問に対し、「国益から言えば、ドルが強い限り、ドルが中心なのは当たり前だ」と述べた。

  ドル円相場は午後5時2分現在、1ドル=90円28銭前後で推移している。発言前は同90円台半ばで推移していた。



<東京円>藤井氏の為替不介入発言で一時90円割れ寸前に
9月16日20時17分配信 毎日新聞

 16日の東京外国為替市場は、財務相就任が決まった藤井裕久氏が、為替介入に否定的な考えを示したことを受けて円買い・ドル売りが加速し、円相場は一時、1ドル=90円15銭近辺と、約7カ月ぶりの90円割れ寸前まで急伸した。午後5時現在は、前日午後5時比85銭円高・ドル安の1ドル=90円26~28銭。

 藤井氏は16日午後、記者団に対し、最近の円高傾向について「緩やかな動きであれば介入することには反対だし、介入できない」「輸出(産業への悪影響)で円高反対という考えはきわめて一方的。円高の良さは非常にある」などと発言。これが市場に伝わると、1ドル=91円付近で推移していた円相場は一時、約50銭も急上昇した。市場では「民主党の円高容認論が改めて裏付けられた」(みずほ銀行の森伸次氏)との見方が強まっている。

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