2009年9月2日水曜日

【テクニカル分析】FTSE/新華指数が50日移動平均割れ-下げ拡大

9月2日(ブルームバーグ):中国の大手企業25社で構成されるFTSE/新華チャイナ25指数が2日連続で50日移動平均線を下回った。これは、2月の世界的な株価急落以来の動きだ。

シェーファーズ・インベストメント・リサーチの上級テクニカルアナリスト、ライアン・デトリック氏は「中国は上昇をリードしてきたが、ここにきて注目されている移動平均線を割り込んでいる」と指摘し、「大きな懸念要因であることに疑いはない」と語った。

FTSE/新華チャイナ25指数が50日移動平均線を割り込んだのに先立ち、中国株のベンチマーク、上海総合指数は8月31日、前週末比6.7%の大幅安を演じ、弱気相場入りした。上場投資信託(ETF)のiシェアーズ・FTSE/新華チャイナ25指数ファンドは9月1日、ニューヨーク市場で8月17日以来最大の下げを見せた。

中国株は過去2年間、世界の株式相場の先行きを暗示してきた。上海総合指数が2007年10月16日にピークを打ったのはMSCIオールカントリー・ワールド指数が高値を付ける2週間前。上海総合指数は07年の高値から72%下落し08年11月4日に底打ちしたが、これはMSCI指数の底打ちの4カ月前だった。

デトリック氏は電話インタビューに答え、「中国はバリュエーション(株価評価)の調整局面にあるようだ」と述べ、「残念ながら、これは続く可能性がある」と語った。

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