8月12日(ブルームバーグ):ニューヨークの粗糖相場は12日、1981年以来の高値に達した。インドのモンスーンシーズンの降雨量が平年を下回っている影響でサトウキビの収穫高が減少する恐れがあり、同国が輸入を増やす必要があるとの観測が強まっている。
インドの降雨量が5年ぶりの低水準になるとの見方を背景に、同国の粗糖価格は過去最高値まで上昇した。マハラシュトラ州に次ぐインド2位のサトウキビ産地であるウッタルプラデシュ州の製糖協会によると、今月はにわか雨が降り産地の状態は改善が見込まれるが「降雨量の不足が今年のイールド(単収)に影響を与えるのは確実」とみられる。
バークレイズ・キャピタルのアナリスト、スダクシナ・ウニクリシュナン氏(ロンドン在勤)は「降雨量は上向くと予想されているが、既にサトウキビはかなりの被害を受けている」と指摘。「これらの見方が相場を下支えしている」と述べた。
ニューヨークのICEフューチャーズUSの粗糖先物相場10月限終値は、前日比1.05セント(4.8%)高の1ポンド当たり22.97セント。一時は23.33セントと、中心限月としては1981年3月以来の高値を付けた。
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