4日7日(ブルームバーグ):英バークレイズ・キャピタルは7日、金の取引パターンを基に、相場が1オンス当たり1000-1040ドルの水準を維持できなかったため、さらに下落する可能性があるとみている。
バークレイズのテクニカル分析の世界責任者、ジョーダン・コーティック氏(ニューヨーク在勤)は電子メールの文書で、これに加え、金相場が最近、「ヘッド・アンド・ショルダーズ」のパターンを完了したことも、短期的に「下落に向かう」可能性が高いことを示唆していると指摘する。
ヘッド・アンド・ショルダーズの相場パターンは、上昇(左肩)後にピーク(頭)に達し、その後再び上昇(右肩)する。相場が上昇傾向を示した後にこのパターンが形成され、完了すると金相場は下落する可能性があると考えられる。
コーティック氏は「相場が882ドルを下回ったことに落胆している。この動きにより、数カ月前に予想していた強気相場となる可能性が低下している。われわれが好んで利用する波動理論でも相場が今期(4-6月)にさらなる調整の動きに入ることが示唆されている」と、エリオット波動理論に触れながら説明している。
コーティック氏は「900ドルを下回っている間、相場がさらに軟化し845ドル近辺で推移するか、805ドルまで下落するリスクもある」と予想。「より広い視点から、1200ドルまで上昇するとの見方を維持しているが、そうなるのは下期(7-12月)の可能性が高い」としている。
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